高野「初段目指す人藤井聡太を真似ないほうがいい」
級位者にぜひ真似して欲しい棋士
鈴木大介九段
振り飛車党なら、戸辺誠七段。居飛車党なら飯塚祐紀七段、村山慈明七段
大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人
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棋聖戦五番勝負と王位戦七番勝負のWタイトル防衛戦を戦う藤井棋聖が、ハードスケジュールをものともしない盤石の強さを示した。永瀬王座の先手番で始まった本局は、今シリーズ第1局の1回目の千日手局以来となる「相掛かり」の出だしとなった。序盤で藤井棋聖が6筋の歩を突き、先手に飛車で取らせる工夫を披露。ABEMAの中継に出演した郷田真隆九段(51)は「相掛かりを指す棋士であれば考えたことはあるが、深く追求してはいない形。実戦でも数は少なく、藤井棋聖が今回の対局のために用意してきたんだと思う」と解説した。
藤井棋聖は地元・愛知県での第4局で決着をつけるとばかりに強い踏み込みを見せ、永瀬王座を圧倒。中盤でペースを握ると一気に突き放しにかかり、永瀬王座に粘る隙も与えない完勝を飾った。この結果で、棋聖防衛と3連覇を達成。タイトル通算獲得数を9期に伸ばし、森内俊之九段の12期に次ぐ歴代単独9位となった。
終局後に取材に応じた藤井棋聖は、「序盤から前例の少ない展開になりましたが、こちらが歩損する形でまとめ方が難しいのかなと思ってやっていました。終盤はこちらの玉が薄い形が続いたので、形勢がわからないまま指していることが多かったと思います」と振り返った。防衛と3連覇、さらには10代最後の対局を白星で飾った本シリーズを「1局目、2局目と苦しい展開が続いて厳しいシリーズだったのかなと思います。結果が出せて良かったですが、厳しい戦いだったので、しっかり振り返らないといけないのかなと思います」と総括した。
一方、2度目の棋聖挑戦も奪取には至らなかった永瀬王座は、「お相手が違いますが、結果が出せなくて残念。先手番で1勝もすることができなかったので課題なのかなと思いました」とコメントした。
開幕局では2度の千日手成立の末に黒星発進となったが、最終盤での一瞬の切れ味で見るものを驚かせた第2局、長手数の詰みに討ち取った第3局、そして第4局では構想力で挑戦者を圧倒し3連勝。藤井棋聖がデビュー以来の研究パートナーを公言する永瀬王座とのタイトル戦とあり、そのどれもがドラマチックで、新しい世界観を見せつけたシリーズとなった。20代ではどんな藤井将棋を披露してくれるか、今から興味が尽きない。
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